「…あすか」 手を叩いてたのは飛鳥だった。 応接間のドアにもたれかかっている。 「飛鳥、悪いけど… 今取り込み中なの。部屋で…」 「話、聞いてたんですけど」 あたしの話を遮って、 飛鳥は話し始めた。 隣では葉が、 たぶん後ろでは父さんと母さんが 目を丸くしてるに違いない。 「決断、早すぎじゃないですか?」 …イキナリ何を言い出すんだ。 この何ヶ月ももめてたんだよ? 何も知らないくせに……