「夕菜!アナタまで!!」 母さんは必死の形相だ。 泣きそう… 「どうして?アナタも葉も、 私がお腹を痛めて産んだのに… どうして私を選んでくれないの!?」 母さんは叫んでいた。 目からは涙があふれている。 父さんは目をそらした。 「あたしは…1番いいのは 離婚しないってコトだと思う」 あたしはうつむきながら ボソッと言った。 葉が隣で「俺も…」とかなんとか 呟いてる。 そのとき、部屋の入口から 手をパンパンと叩く音が聞こえた。