「速水ちゃん遅いよ~! 心配したっ(笑)」 「…あははっ★スミマセン! ちょっとぼーっとしてて~」 3年の女の先輩と笑い合った。 でもあたしの心は泣いてた。 …母さん、父さん。 あたし、やだよ。 どっちにもつかない。 家族が離れるなんて、いけない。 だから…… 「…ユナ、 運動会終わったら迎えに行くから」 飛鳥がぼそっとつぶやいた。 あたしは、飛鳥に 「…【体育祭】でしょ。 【運動会】は小学生…っ」 としか言えなかった。 飛鳥は笑ってた。