初恋の辛さ、悲しさ、 苦さ、切なさ、もどかしさ… 全部優哉が教えてくれた。 そんなわけで、 あたしは優哉と出逢ってからの 中学生活。 極端に泣いた想い出が多いんだあ。 あの頃のあたしは、 ぜんぜん強くなくて。 『自分の意思』なんて カケラも持っていなかった。 ただの弱い弱い、 守られるだけのお姫様だった。