あのカメラマンも俺に言った。 「あぁ…」 俺の心は何ひとつ認めていないのに、 俺の身体は認めているのか。 『顔が死んでいる』と言われ、 洗面所に来たとたん、涙が溢れた。 冷たい、氷のような涙が―― 「…っ…ぅ…ユナ…」 声を殺して俺は泣いた。 彼女の名前を何度も呼びながら。 なんでこんなコトになったんだ。 俺たちは幸せになるために 生きているんじゃないのか…