あたし達の子供は『亜由』と 名付けられた。 飛鳥の『あ』に、 あたし・夕菜の『ゆ』。 かわいい女の子だった。 亜由は飛鳥と一緒に家にいる。 飛鳥はいつも亜由をつれて来る。 ――ドクン 「…っ…」 「どした?」 「…なんでもない」 胸が一瞬、苦しくなった。 『あと1時間…時間をやる…』 …ついにお別れかぁ…