「…いいのか?元(モト)ちゃん。 モデル、いなくなっちゃったよ?」 あたし達が出ていった一分後、 社長がカメラマンに尋ねた。 「…ま、あんまよくないですね。 隼人、どうする?」 カメラマンは隣に座ってた 若い男性に声をかけた。 「俺はふたりとも気にいった。 必ず【reAl】のモデルに なってもらうよ」 「…俺も賛成だ」 カメラマンと デザイナーの隼人は笑った。 そんなコト、あたし達が 知るはずもなかった。