式が終了し、部屋で一息つく。



とてもかっこいい、若い王だった。


20前半くらい?


私より少し上くらいかな。


その若さでいて力強く、威厳があり全てをねじ伏せるオーラ。


敵わない、絶対に。



沙耶姫はなぜこの結婚を嫌がったのだろう。


正直、男の人としてはとても素敵な理想な人だと思うけど。


美も強さも権力も兼ね備えた人間。


これ以上何を望む?

姫………。






コンコン



「はい」


誰かが部屋をノックする。



「王が、お見えになっております」



げっ、噂をすれば何とやら…?


「お通しして」




ガチャン