「誰だ…?」
私を見るなり首を傾げて言う。
は…?
誰だと言いたいのはこっちの方ですが。
誰この髭の濃いおじさん。
「娘を連れて来いと言ったはずだ!本当に使えない奴らだな!ここで首を飛ばしても良いのだぞ!!」
いきなり黒い服の人たちに怒りをぶつけるおじさん。
意味分からないんだけど…でも…
「そんなこと、なさらないでください!!」
後ろに見える城を見る限り、この人はかなり身分の高い人だよね…。
私はかばうようにおじさんと黒い人の間に立つ。
「お嬢さん、でもね…………ん!?」
おじさんは私の顔をじっと見て、顔をしかめながら近づいてくる。
こ、こわ……
肩を掴まれた。
もうだめだ、終わった…。
「よく見たら、娘にそっくりだ…」
よく見ると似てるって、おかしくないか?
ぱっと見似てるならまだわかるが…。


