走っていた私の前に急に立ちはだかった黒い服を着た集団。


あ、怪しすぎる…。


ていっても、私も灰色の羽織物着てフード被ってるんだけどね。


「な、何か御用ですか…!」


私は体を震わせながらも声を出す。



「ご無礼をお許しください姫!!姫が城に戻られないと私共の命が…」


はっ!?姫っ?


「だれっ…むっ…お…」


声を出そうとしたら口を塞がれた。


そのまま抵抗も虚しく連行された私。




目的地に着いたらしく、馬車から降ろされてフードを捲ってくれた。