「貴女が私のことを好きじゃなくてもいい。傍にいてほしいんだ」



その言葉を…私に言わないで…。


愛を…囁かないで……。


苦しくなるの。


辛いの。



「泣かないで、姫…」


王様の声で我に返る私。


王様は私の涙を優しく拭う。



どこまでも優しいあなた。


どこまでも沙耶姫想いのあなた。



そんなあなたを好きになってしまうなんて、私は最低だ。