開いた扉から現れた美しい姿をした王。


私はつい頭を下げる。


「そんなに緊張しなくても良い。顔を上げろ」


そ、そんなこと言われてもー!!


「お前は今日から私の妻なのだぞ」


ひえー//////



「す、すいません。あまり慣れていないもので…」


私は頭を下げたまま言う。


「慣れているのも困るがな」


ふっ、と笑って私の隣に座る。


ちょっ……近い近い近い!!!


「最愛の姫よ。愛を育んでみるのはいかがかな?」


「はっ、育むとは……」


私は赤面する。



「沙耶姫はとても清純なのですね。肌もとても白い…綺麗だ」


王は私の顎を片手で持ち上げると頬にキスをする。


「な、な、な、なんっ」


私の顔はこれでもか、っていうくらい赤くなる。


今にも湯気が出そうだ。