また、今日も朝に君の家に迎えに来る。
君は今日も待ち合わせに少し遅れて家をでて来る。
「瑛祐」
君の優しげな声に振り向くと、見慣れた無愛想な顔。
「今日も遅かったな」
笑ってそう言うと、ムッとした顔で俺を睨みながら「悪ぅござました」と呟く。
「ちゃんと言えよ」
隣まで来た下にある小夜の頭を撫でる。
小夜は少し表情を和らげながら目を細める。
「ーーーー愛してる」
また今日もそう言って君は微笑む。
その微笑みに胸をしめつけられるような思いをする。
「クス、はいはい」
笑って流して前を向く。
………君の冗談に振り回されながら、いつも笑って精神を保つ。