「あっ、あのっ…こ、これ良かったらどうぞ…!」 そう言って顔を真っ赤にしながら、綺麗に包装された箱を俺の前に差し出した。 えっと、この子誰だっけ…… 「ありがとう」 とりあえず笑顔で受け取ると、その女の子は顔を上げて嬉しそうにしていた。 それじゃあ、と言ってすぐに走って行ってしまった。 「困ったな…」 今日は、男子も女子もソワソワする年に一度のバレンタインデー。 朝から何個貰ってんだよ、俺。 別に、モテるとか自慢したい訳じゃないけど…… チョコレートアレルギーなんだよな。