それからは毎日さおりちゃんと遊んでいた。



お母さんも初めての友達を喜んでくれた。




体もだんだん元気になって、余命半年なんて最初からなかったんじゃないかって、思い始めた。



「さおりちゃん、今日は何をしようか!」


元気に遊び部屋に入る僕。



「今日はお人形さんで遊びましょ」


笑顔で返事をしてくれるさおりちゃん。




さおりちゃんが好きだった。


さおりちゃんしか知らないけど、それでいい。


気づけば僕はさおりちゃんのことで頭がいっぱいになっていた。