「和花(のどか)、待ってたよ。
 
 妃彩さん、彼女は私の妹の和花。
 
 君に通ってもらう、
 聖フローシア学院の一年生に通っている。

 君にはフローシアに外部編入をして貰う。
 数日後、編入試験がある。

 それまでに、和花に勉強を見て貰うといいよ。

 後、私のことは朔良と名前で。
 妹との兼ね合いもあるだろうしね。

 和花、後は妃彩さんをお願い」

「えぇ、朔良お兄様」



そうやって告げられた決定事項。




学校に通えるの?
高校に行ってもいいの?




強制されている感覚よりも、
嬉しさの方が先走りすぎて私の心は、
すでに楽しい学校生活へと
想いを馳せつづけていた。




開かれていく世界は、
何処までも……光に包まれた空間だった。