桂田さんの言葉は何もかも
煩わしくて、私一人が生き残ったこの世界を恨んだ。
私を連れて行ってくれなかった、
お父さんとお母さんを恨んだ。
その日、施設に入居する途中、
桂田さんが連れて行ってくれたお寺。
そこに預けられた小さな小箱。
再会した、お父さんとお母さんは
小さな箱におさまってた。
言葉も交わすことなく再会した
お父さんとお母さんを連れて、
ゆっくりと施設に辿りついた私は、
自室に閉じこもると
枕に顔をうずめて
ベッドに倒れこんで泣いた。
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