「如月さん、痛いです。苦しいです…」


「あっ悪い。


ってか苦しいとか言うなよ、人が心配してやったのに」


「心配してくれてありがとうございます。

あたしはもう大丈夫です」


「いえいえ、可愛いアズちゃんの為ですから」




イタズラっぽく笑っている如月さんからは過去の闇の深さなんて全く感じられない。



「さっさと風呂に入れよ。


一緒にはいって「入らない!!如月さんのバカァーっ」




さっきまでの如月さんと大違い。


今はもういつもの意地悪な如月さんに戻っていた。




人が心配したのに…



もう如月さんの心配なんか絶対…

しないかも。




如月さんの事が好きなあたしには如月さんを心配しないなんて事、

出来るわけが無い。