頬が緩んで緩んで仕方ない。


如月さんと外食。



さっきまで制服だった如月さんだが、あたしとご飯を食べる事になったのでホテル来た時の格好。


スーツでも制服でも無く、普段見ることが出来ない私服姿。


カッコいい。


「アズ、外見てみな」


突然声をかけられたあたしは窓に視線を移した。


「きれー!」


そこはお店や車ライトの光などによってつくられたきれいな夜景が広がっていた。


ホテルの最上階にあるこのレストラン。


下にある物は全て小さく見える。



「このレストランから見る景色はお客様から人気なんだ」


「へぇー」



なんとなく人気な理由がわかる。1秒、1秒景色が変わっていくから同じ景色は2度と見る事が出来ない。


そのせいか目を離すことが出来ない。