「お仕事、大変ですか?」


「いや、大変じゃないよ。色々な人に会えるから楽しい」


「あたしのお父さんとお母さんはホテル経営者なんです」


「知ってる」



あたしを見下ろしながらニヤッと笑った。

その笑い方は全てを知っているように…



「俺、アズの両親のホテルで働いているから」


「えぇ!!!」


如月さんがあのホテルに…


「じゃなきゃ俺がアズの家にいるわけないだろ?」


当たり前のように言ってきた。


如月さんの言っている事は当たっているけど…



「どうして今まで秘密にしていたんですかー!!」


「なんとなく」


「仕事を聞いた時に教えてくれてよかったのに…」


「まぁ細かい事は気にするな。

ほら、そろそろメシの準備するぞ。腹減った」


「はーい」



あたしは如月さんのベットから起き上がりご飯の準備をしようと思い部屋を出て行こうとしたが如月さんに呼ばれた。



「アズ…」


そして、あたしの唇に触れた如月さんの唇…



「ただいまの、キス」


「…っ~~」



いまだに如月さんのキスにドキドキしてしまう。


これから先も如月さんにはドキドキさせられそうだ…