如月さんはあたしが作ったピラフを食べ、ソファーの上に座っている。


食べるのが遅いあたしはまだ食べている。



「アズ、聞いていいか?」


きた。


大体如月さんが聞きたい事は想像がつく。



「何をですか?」


「いつから、暗いのが怖い?」



やっぱり。

あたしが思った通り。


一応、遠慮がちに聞いてきた。



「あっ、話したくなかったら話さなくていいから。


ただ俺がちょっと気になったとだけだから…」


「別に話せますよ。けどあたしが話せる範囲なら…」



今まで誰にも言わなかった訳ではない。


ただ聞かれなかっただけ。

聞かれたら話していた…


と思う。




けど触れられたくないと思う気持ちもある。




「ご飯食べたら話します」



あたしは急いで残りのピラフを食べた。


如月さんになら聞かれたっていい。