カチカチカチカチ―――――…


あたしの部屋に響く“キーボードを叩く音”。


あたしの部屋に本来パソコンは無く、なぜかあたしね部屋に居座っているこの人。




「如月さん、どうしてここにいるんですか?邪魔なんですけど」


「細かい事気にするな」



パソコンから一切目をそらさずにいい放った。




邪魔だって!


人の気も知らないで…




今、あたしは一応夏休み中の課題と格闘中。


けど全く集中出来ない。




だって

だって…




「アズ、さっきからペンが全然動いて無い」




ドキッ――――…



如月さんが同じ部屋にいるだけで、話しかけられるだけであたしの胸は大きく鳴る。


さっきからずっとそう。



勉強なんて


手につかない。




「アズ、まだ具合悪い?」


「だ、大丈夫です」




フローリングの床にあぐらをかいて座っている如月さん。

背中合わせだったあたし逹は向き合った。。




えっ…

どうしてそんな顔しているの?