小さな声だったがあたしの耳にはしっかり届いた。
『俺が困る』
藤はどんな時でもあたしを1番に考えてくれる。
「どうして藤が困るの?」
「“どうして”って…
お前はそれを今聞くのかよ…」
「だって気になるんだもん」
いまだに顔が赤い藤。
いつもあたしは藤より下の立場だけど今は逆。
あたしが上。
「ねえどうして困るの?」
あたしの顔は自分でも分かるくらいにニヤニヤしている。
藤がどうしていつもあたしをからかってくるのか今わかった。
「真っ赤になっちゃって、藤可愛い!」
「男に可愛い、言うな」
「あははっ。
だって普段見れないから嬉しい」
「あーもう、いい加減にからかうのをやめろ。
つうかちょっと来いっ!」
そう言って藤は乱暴にあたしの右手を握って祭壇へ向かって歩き出した。
『俺が困る』
藤はどんな時でもあたしを1番に考えてくれる。
「どうして藤が困るの?」
「“どうして”って…
お前はそれを今聞くのかよ…」
「だって気になるんだもん」
いまだに顔が赤い藤。
いつもあたしは藤より下の立場だけど今は逆。
あたしが上。
「ねえどうして困るの?」
あたしの顔は自分でも分かるくらいにニヤニヤしている。
藤がどうしていつもあたしをからかってくるのか今わかった。
「真っ赤になっちゃって、藤可愛い!」
「男に可愛い、言うな」
「あははっ。
だって普段見れないから嬉しい」
「あーもう、いい加減にからかうのをやめろ。
つうかちょっと来いっ!」
そう言って藤は乱暴にあたしの右手を握って祭壇へ向かって歩き出した。