けど…そのご飯を食べようとは思わなかった。


あたしは藤が作ってくれた朝ご飯にサランラップを巻いて冷蔵庫に入れた。


今朝のご飯はサンドイッチだった。



あたしは少し早いが明日からの学校なので、その準備をして今日もまた空を見上げていた。





ピンポーンッ



チャイムが鳴った。


あたしは何の警戒心を抱かずにドアを開けた。


「梓ちゃん、久しぶり」


「恵子さんっ！」



玄関を開けたら本来なら仕事のはずな恵子さんが立っていた。


「どうしたんですか？」


「ちょっと梓ちゃんを“誘拐”しにきたの♪」


「えっ…誘拐って…」


「はい、行きますよー」と言ってあたしの腕を掴み車に乗せた。


何がなんだかわからないあたしは恵子さんにただついていくだけ…





どうなっているんだ？