「あたしってバカだな…」
今日、急に優しくなったのは浮気がバレないようにするためだったんだ。
帰りを早くして、ケーキを買って…
そうして今まで遅かったのは『仕事』だとあたしに思わせるためだったんだ…
あたしは藤に騙されているんだ…
「アズー!
風呂入れ」
今までお風呂に入っていた藤が出てきてあたしを呼んでいる。
あたしは手に持っている藤の携帯を元の位置に戻した。
この時はもう携帯は鳴っていなかった。
「ケーキ食い終わったか?」
「うん、おいしかった」
「ならよかった。
風呂入ってこい」
「わかった。
…………そうだ。携帯さっき鳴っていたよ」
「ん、俺のが?」
そう言ってあたしがさっきまで見ていた携帯を手に取り確認している。
「お風呂入ってくる」
その場にいたくなかったあたしは逃げるように部屋を出ていった。
今日、急に優しくなったのは浮気がバレないようにするためだったんだ。
帰りを早くして、ケーキを買って…
そうして今まで遅かったのは『仕事』だとあたしに思わせるためだったんだ…
あたしは藤に騙されているんだ…
「アズー!
風呂入れ」
今までお風呂に入っていた藤が出てきてあたしを呼んでいる。
あたしは手に持っている藤の携帯を元の位置に戻した。
この時はもう携帯は鳴っていなかった。
「ケーキ食い終わったか?」
「うん、おいしかった」
「ならよかった。
風呂入ってこい」
「わかった。
…………そうだ。携帯さっき鳴っていたよ」
「ん、俺のが?」
そう言ってあたしがさっきまで見ていた携帯を手に取り確認している。
「お風呂入ってくる」
その場にいたくなかったあたしは逃げるように部屋を出ていった。



