うるさい目覚まし時計が部屋イッパイに鳴り響いた。



結局あの後あたしは1度も起きなかった。




「あっ朝ご飯…作らなきゃ」



昨日は『いらないって』って言われていたけど…

今日は何も言われていない。


着替えてキッチンへ向かうおうとすると…



「コーヒー?」



部屋いっぱいにコーヒーの匂いが広がっていた。


そしてキッチンから顔をひょっこり覗かせてきた如月さん。



「起きたか?」


「はい…」




白いワイシャツを着てキッチンにいる。




「朝メシ作ってやるから座ってろっ」