「…頑張るっ…あたし……頑張るから……
約束……守るからっ……」


あたしはリビングで泣いている。

なぜあたしが泣いているかというと…………











リビングへ藤と手を繋ぎながら降りてきたあたしを迎えてくれたお父さんとお母さん。

手を繋いだまま、さっきの位置に座った。


「すいません、長くなってしまって…」


「俺たちがアズに話していなかったのが悪いから…
変な役をさせてしまって悪いな」


お父さんと藤が話している間、あたしはずっと俯いたまま。



藤と約束したもん。

迎えに来てくれるんだもん。

…………大丈夫。



「アズ…さっきの話の続きだけど聞いてくれるか?」


「うん…大丈夫」


あたしと藤の間には『約束』がある。


「俺と母さんは後の数時間後の便で海外に行こうと思っている…

それで俺たちはアズにも付いてきて欲しいと思っている」


「うん…」