フッと笑い


「好きだよ、梓」


「あたしも藤の事、好き」


目が合いあたしたちは自然とキスをした。



月のように優しくあたしの闇を照らしてくれた藤。

だから暗いところでも少しは大丈夫にもなったはず。


あたし…

頑張るね。








「よし、そろそろ下に行くか」


「…………うん」


あたしたちは手を繋ぎ合って部屋を出た。