「寂しがりやのアズちゃん♪早く寝ましょうねー」


「寂しがりやじゃないもんっ」


「はいはい」


藤はそう言ってあたしを布団に入ったのを確認して電気を消した。


いつものように藤に抱きしめてもらった。

そうすると不思議な位に眠くなる。


「アズ、眠い?」


「眠い…」


「そっか」


目は閉じていて藤がどんな顔をしているのか見る事は出来ないが…

たぶん藤は優しく笑っているような気がする。



「アズ、お休み」


あたしの耳元で聞こえてきた藤の声。


『お休み、藤』


あたしは心の中で呟いた。








目が覚めたときは朝だった。


隣を見ると気持ち良さそうに寝ている藤。


あたしはそっと藤の頬にキスをしてベットから抜け出した。