目覚まし時計が鳴り響く。


あたしはまだ寝ていたいがそれを我慢して布団から出る。

そして朝1番のお仕事。


「藤~朝だよ、起きて」


あたしの隣でスヤスヤ寝ている藤を起こす。


夏川さんが泊まって以来、藤はあたしの部屋で生活している。

必要最低限の荷物をあたしの部屋に運んである。


「ふーじー、朝だよ〜」


昨日は寝るのが遅かったみたいだから本当はもう少し寝てもらいたい。


けど今日も藤は仕事。


かわいそうだけどあたしは起こす。



「今日も仕事でしょ〜、ふーじー」


「ん〜起きる」



ほんっとうに寝起きが悪い。

この寝起きの悪ささは日本一…

世界一だよ。



「だーれの寝起きが世界一だって?」


「あっ…藤おはよ」


「おはよう、アズ。


で、誰が世界一寝起きが悪いのかな?」



またやっちゃった…


思っている事を声に出してしまった。