あたしはスーパーに着き今夜のメニューを考える。


2人とも嫌いな食べ物が無いから料理をするあたしにとってみれば簡単。


カゴを持ってのんびり食品を見ながら今夜のメニューを考えていた。



そうすると目の前に『ご自由にお持ち帰り下さい』と書かれた紙が目に入った。



【誰でも簡単！！！
おいしく作れるハンバーグ！！！】



ハンバーグかぁ〜

藤が来てから作っていない気がしたあたしはその紙を持ってハンバーグの材料探しに行った。



今夜は『ハンバーグ』



紙を片手に持ってハンバーグの材料をカゴに入れていると、

あたしの目の前に今、1番会いたくない人がいた。



出来れば気付きたくなかった。


あたしは後を向いて逃げようとしたが、

向こうもあたしに気付いてしまった。


「あなたは、プールの時の」


「どうも…お久しぶりです」



『朱音さん』がカゴを持って立っていた。