目覚まし時計が部屋イッパイに鳴り響いた。


「~~~うるさい」


あたしはポチッと目覚まし時計を止めた。


もう一眠りしようと思い布団を被ろうしたら、

「アズ起きろ」

藤の声が聞こえた。



あたしはびっくりして目を開けると目の前には、

「藤!!!どうしてここにいるの?」

あたしが問いかけると夜の出来事を教えてくれた。


「覚えていない?」


「全く覚えていません」


あたしが藤の為にスペース空けただなんて…

信じられない。


「寝ぼけていたんだろ」と言う藤の言葉に妙に納得した。



「ほら今日は“プール”だろ?急いで飯食うぞ」


そうだ!

今日はプールだ。


あたしのテンションは一気に上がる。


「あたしご飯作ってくるね」


パタパタ走ってキッチンで朝ごはんの準備に取り掛かった。


準備を全て済ませあたしたちが家を出たのは10時位だった。