その日の夜はベットに素早く入り眠る事にした。


少しウトウトし始めた時、部屋のドアが開いた。


「アズ…起きているか?」


藤?
どうしてあたしの部屋に居るの?



「アズ…寝たか?

てかとっくに寝ているよな。


……………可愛い寝顔だな」


「ふ、じ?」



頬に触れた温かい指。

あたしは寝ぼけながら名前を呼んでみた。



「悪い、起こしたな」


「大丈夫」


「俺、今夜この部屋で寝ていいか?純がうるさくて寝れねぇよ…」



『藤と一緒に眠れる』と思ったあたしは返事をする代わりにモゾモゾ動き、少し端に避けスペースを作った。


「サンキュー」と言ってあたしが空けたスペースに入ってきてくれた。


あたしは藤の胸にピトッとくっついた。



クスクスっと笑う声が聞こえた。

「おやすみ、アズ」そう言って藤はあたしの頭にキスをした。


そしてあたしは深い眠りへ落ちた。