ご飯も食べ終わりあたしは片付けをしている。

藤はパソコンとにらめっこ。お仕事かな…?

そうだ、忘れない内に…


「藤ー、夏川さん今夜は藤と一緒の部屋でいい?」


「いいよ」



返ってきた返事がなんだか冷たい。

素っ気ない。


「後で藤の部屋に布団運んでおくから…」


なんだかあたしまで素っ気ない返事。


あーあ…
可愛くない。


あたしはコーヒーを淹れ藤の近くに置いた。


「はい、コーヒー…」


そのまま布団を出しに行こうと思いその場を立ち去ろうとしたとき、
あたしの腕は捕まれた。


「どうして俺が怒っているかわかる?」


怒っている?

藤がどうして怒っているの?


あたしの腕を思い切り引っ張られ藤に横抱きされて藤の膝の上に乗る格好になった。



「ちょっ…下ろして!夏川さんがお風呂から出てきゃうよ」


「そんな事知るか」