やっぱり熱い料理は熱い内に食った方が、いいだろう。


そんなこんなでオレ達はイスに座って、お互いにカレーを食い始めた。


「葵、味どうだ?辛過ぎねぇか?」


同居し始めたのは日曜日だったけど、あの日は葵が昼飯も晩飯も作ったから、葵がオレの手料理を食うのは今日が初めて。


勝手に辛口にしちゃったけど、大丈夫だったかな?


「………おいしい」


モグモグカレーを食べていた葵の目が、見開かれる。


その表情はウソを言っている様には見えないから、本当にウマイと思ってくれているみたいだ。


「そっか。なら良かった」