制服から私服に着替え終わったオレは、ため息を吐きつつ再び1階へ。


キッチンからはリビングが見えるんだけど、葵は部屋には行かず、ソファーの上でクッションを握りしめていた。


葵のハデ過ぎないレッドバイオレットのセミロングの髪が、電気のせいで鮮やかな赤色に見える。


「ああもう……やめやめ」


何でもかんでも血に結びつけ様とするのは、オレの悪いクセだな。


このクセ、直さねぇと………


頭の中を入れ換えて、カレー作りをスタート。


料理は人間界に来て一人暮らししている間ずっとしていたので、結構得意なんだよなぁ。