ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~

「いいよ。全部オレが作るから、お前は部屋で休んでろ」


オレはそれだけ言うと、荷物を置きにと制服を着替える為に、2階の与えられた自分の部屋に行った。


さっき葵はオレがヴァンパイアで怖いクセに、晩飯作りを手伝おうか葛藤していた。


だから怖いのを堪えてまでわざわざ手伝わなくていいと、ああ言ったのに………


「ったく……無自覚ってコエェー」


一瞬見えた葵の悲しそうな顔が、頭から離れなかった。


いけねぇいけねぇ、オレ何考えてんだ………


こんなんじゃマジで変態みたいじゃん!


「さてと、飯作りに行きますか」