前橋と同居し始めて、6日目の昼休み。


「なぁ達寛、ハンバーグ分けてくれ」


「ハァ?嫌だよ、オレハンバーグ好きなのに」


オレは達寛と翔瑠と一緒に、教室の隅っこで昼飯を食べていた。


「いいじゃん、くれよ」


「ちょっ!!翔瑠!!」


翔瑠が達寛の弁当箱からミニハンバーグを奪い、口に入れる。


「チクショー、オレの楽しみ返せ!」


好物を取られた達寛は、翔瑠の肩をバンバンと叩いていた。


「お前等………男同士で危ない香り漂うやり取り、してんじゃねぇよ」


飲んでいた紙パックのお茶を、コトッと机に置いた。