よし!良かった勝てた!


「お疲れ様葵、笑奈。まずは1勝出来たねーーー」


タラタラ流れ落ちる汗を拭く為にタオルを取ろうと、ステージに置いてある荷物を漁っている最中、女裕がニッコリと言った。


クッソーーー!!そのカワイさ分けて下さいな女裕さん!!


アナタクラス内で『彼女にしたい子ランキング』の上位に入ってるの、分かってるんですかぁーーーーっ!!


「まぁね。でも何と言っても注目すべきなのは――――…“次”じゃない?」


「次?次って何の事?葵」


私の言っている事の意味が分からないのか、笑奈が首を傾げた。