一生懸命広い背中にしがみついて、どうにか体勢を保つ。


「んんっ……!」


痛みのピークが来て、目を開けていられなくなった。


「大丈夫か?葵」


吸血行為が終わった後、月模がニヤニヤしながら私に尋ねた。


グッ……!絶対楽しんでいやがるコイツ!!


ムカつくけど……こんなんでも、好きなんだよなぁーー………


「アンタ……同居終わって私と関わる時間減ってその隙に別の女の子の血吸ったりしたら、ブン殴るからね」


微かにハァハァ上がっている呼吸の中で忠告すると、月模が軽く目を見開いた。


「お前しかいらねぇし」