「いいね、私はまだ10分の1位残ってるから、頑張らなきゃ」


「……なぁ葵、もう洗い物終わったか?」


月模の目が私が洗い終わったばかりの食器達に向けられる。


「?うん、終わったけど?」


キョトンと首を傾げると、月模は口元を手で覆って急にあちらこちらを見出した。


何だろう……月模の顔、ちょっと赤い様な気がする。


ヴァンパイアは夏に弱いし、また体調崩して熱でも出したのかな?


「月模、どうしたの?具合悪いの?」


また前みたいにグッタリモードの月模は見たくないので、私は急いで問いかけた。


「あ、イヤ…」