『三船君大丈夫?あんなの気にしない方がいいよ』


そう言った前橋の髪は今よりちょっと短めで、オレ達もまだあんまり話した事は無かった。


『………お前に何が分かる、前橋』


イライラする月模はキツイ視線を前橋に向けて、オレと達寛はハラハラしっぱなし。


何もあんな態度とらなくても……と冷や汗をかいていると、意外な事に前橋はフッと小さく笑ったんだよな。


『まぁーー確かに高校で初めて同じ学校になった人間に気安くこんな事言われたらムカツクかもだけど……私他の人がどう思おうと、私は私って考えの人間だからさ』


―――コロンッ