しれっと明日の天気を話すみたいに言うと、前橋がギョッと目を見開いてオレを凝視した。


まぁ……当たり前だよな。


まさかそれ程関わりも興味も無かった月模が春から自分に好意を寄せていたなんて、前橋にとってはまさに寝耳に水だろうからな………


「お前覚えてるか?4月の中旬頃、クラスの男子に月模がからかわれて、その後話しかけた時の事」


「へっ………?」


まだ目を真ん丸にしている前橋は、数秒考え込む。


ウ~~~ンと考え込んで、ようやく思い出した様だった。


「もしかして………4ヶ月前の学校の廊下での出来事?」