迫力満点で怒られたテイテスは、簡単に引っ込んでしまった。


テイテス……オレはお前をそんな情けないペットに育てた覚えはねぇぞ!


「幾らレティユの血吸いたいからって……こんなのヒド過ぎるよ………」


ふと……前橋が呟いた言葉が、オレの頭に響いた。


チラッと達寛を見ると目が合って、ゆっくりと頷かれる。


オレは一瞬迷ったが、きちんと前橋に説明しなければいけないと思って、口を開いた。


アイツがどう思うのかは分からないけれど………


オレも達寛も、このままじゃいけない事は理解していた。


「前橋……違うんだよ」