ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~

本当は逸らしたかったが、頑張って真っ直ぐに月模の目を見つめる。


そして勢いに任せて、聞きたくて堪らなかった、だけど同時に聞きたくなかった言葉を矢継ぎ早にぶつけた。


「ねぇ、本当なの?魔法で私の両親の記憶と心操って、私と同居させる様に仕向けたって」


「あお………あのな」


「答えて月模!本当の事をっ!!」


私は感情が高まり過ぎて、穿いていたジーンズをシワが寄る位力強く握りしめていた。


あり得ない程心臓の音が大きくなっていて、気マズイ空気が流れる。


月模は目線を少し下に下げ、やがて小さく口を開いた。