父と母にはまだ月模とつき合い始めた事は言ってないので、２人との電話でも私は月模を“三船君”と呼んでいた。
「だけどね……？お母さんがいきなり変な事言い出したの」
「変な事？」
カタカタと小さく揺れる拳を、どうにか止めようと更に力を込めた。
大丈夫………この約２ヶ月間、私は毎日の様に月模と会っていた。
だから月模は優しい人だって、充分知っているじゃない。
私は……月模と、月模を信じてる自分自身を信じればいいんだ。
「葵…三船君って誰？って…………」
私が呟いた瞬間、月模は石みたいに固まった。
「だけどね……？お母さんがいきなり変な事言い出したの」
「変な事？」
カタカタと小さく揺れる拳を、どうにか止めようと更に力を込めた。
大丈夫………この約２ヶ月間、私は毎日の様に月模と会っていた。
だから月模は優しい人だって、充分知っているじゃない。
私は……月模と、月模を信じてる自分自身を信じればいいんだ。
「葵…三船君って誰？って…………」
私が呟いた瞬間、月模は石みたいに固まった。
