ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~

心配そうに私を見つめる月模の瞳は、私への気遣いが滲んでいて、普通なら嬉しいものだった。


誰だって不安な時に恋人に心配して貰えたら、ちょっとは嬉しいハズだから。


だけど素直に喜べないのは――――……私がこんな風になっている原因が、月模自身にあるから。


もう……こうなったら逃げないで、きちんと向き合おう。


このまま何も無かった事にしたまま月模とつき合う事なんて、きっと私には出来ないから………


「あの…ね……月模…ずっと黙ってたんだけど……」


ゆっくりと話し出した私を見て、月模の眉間のシワがちょっとだけ戻った。