ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~

ヤ、ヤダ私ったら……もう箸で掴んだご飯全部食べたの気づかないで、お箸かじってた………


イヤ……食べてたの肉じゃがだったっけ?


「…………葵。ちょっと箸置け」


マユをつり上げ、カチャンと箸をテーブルに置く月模の声は、いつもよりずっと低い。


私は怒られると直感で感じたけれど、素直に言う通りにした。


「葵。お前さっき“何でもない”って言ってたけど、やっぱりオレから見たらぜってぇ不自然なんだわ、お前」


「………」


「なぁ…何があった?オレはお前の彼氏だろう?それともオレには言えない事で悩んでんのか?」