ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~

凄い勢いでベッドから起き上がって、布団を握りしめた。


月模は血を吸いたいってだけで、人の心操る様な人じゃないもん!


私に告白してくれた時の真剣な言葉も、抱きしめてくれる温かい腕も、甘いキスも、全部本物だもん!!


なのに………なんで?


どうして“騙されてたんだよ”って囁く、アイツを疑う自分もいるの……?


月模を100%信じてあげられず、中途半端に疑ってしまう私が嫌だ。


手っ取り早く月模に事実を確かめる事も出来ないで、時間だけが過ぎちゃって―――憂鬱だぁーーー…


「葵ーー、晩飯出来たから降りてこい!」