柔らかい葵の頬に手を添えて、スッと滑らせてアゴを持ち上げる。


「三船……じゃない。月模………?」


不思議そうにオレを見つめ返す葵の瞳は、相変わらず薄ーーくとだがよくよく見たらキレイな青色をしている。


その双眼に自分自身がハッキリと写り込んでいるのを確認してから、オレは葵の唇を奪った。


「んっ!ふっ……」


キスをする度に漏れ出る、葵の甘い声がオレの鼓膜を震わせた。


あーーー…カワイイ。


そんでオレ……幸せ者だ。


「んんっ、月、模………///」


「お前は…オレの理性を飛ばす様な事ばかりしやがって」